サロン・ドトーヌ展(Salon d'Automne)について: アカデミズムな具象作品で知られる国際公募展ル・サロンに対して、サロン・ドトーヌは前衛傾向の現代絵画の中核的サロンである。現在シャンゼリゼで10月中旬に開催されている。
ベルギーの建築家フランツ・ジョルダンが筆頭となりギマール、マチス、ルオーらによって1903年に創立され、ルノワール、ルドン、カリエールなどの支持を得る。 嘗てロダン、セザンヌ、ゴーギャン、ドランなど名声を確立した芸術家たちの作品が展示される。 フォービズムやキュービズムの画家たちの活躍の舞台となり、近代絵画史上に大きな軌跡を残す。
日本の作家では藤田嗣治、佐伯祐三、小山敬三、東郷青児などが活躍した。
Le Salon
Salon《Art Capital》
Grand Palas - Paris 8e
ル・サロン展(Le Salon des Artistes Français)について: フランス芸術家協会(Société des Artistes Français)主催により開催される通称ル・サロンは、350年という世界最古の伝統を持つ国際公募展です。1667年、ルイ14世の意向により、ロイヤルアカデミーはそのメンバーの作品展をルーブルにて開催。1881年に正式に現在の名称フランス芸術家協会となる。 同時に国により公共事業の認可を受け、今日まで毎年パリで美術展を開催する。ミレ、ドーミエ、ピサロ、モネ、ドラクロア、マネ、クールベなど過去数世紀にわたり芸術の歴史に影響を与えてきた偉大な芸術家たちが数多く所属していた。